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【動画】トヨタL&Fカンパニー、フォークリフト後方の障害物検知する安全運転支援システムを開発

【動画】トヨタL&Fカンパニー、フォークリフト後方の障害物検知する安全運転支援システムを開発

世界初、人間と物を見分けて対応し速度や発進を自動抑制

豊田自動織機トヨタL&Fカンパニーは8月26日、フォークリフト後方に作業している人間や物を検知するとオペレーターにブザーとランプで警告するとともに走行速度や発進を自動的に抑制する安全運転支援システム「SEnS+(センスプラス)」(編集部注・「+」はSの右上に位置)を開発したと発表した。

厚生労働省の統計によると、フォークリフトに起因する事故件数は年間2000件程度で大きく減少せず横ばい傾向が続いている。トヨタL&Fカンパニーはこれまでにもフォークリフト用ドライブレコーダーなどを開発してきており、新システムも投入して製造業や物流業の現場作業の安全性を高めていきたい考えだ。

同日、自社製造のコンパクト電動フォークリフト「Ecore(エコア)」のオプションとして全国40社のトヨタL&F販売店で販売を開始した。メーカー希望小売価格は税込み65万7800円。2022年以降、電動リーチフォークリフトなど他の機種にも順次搭載できるようにしていく方針。海外でも展開を目指している。

ブザーとランプでオペレーターに接近警告

センスプラスはフォークリフトの後方に取り付けたカメラが、検知範囲内にある障害物の中から人間と物を見分ける仕組みで、人間の場合はより広範囲に存在を検知。フォークリフトに取り付けているブザーとランプが、人間までの距離に応じて3段階でオペレーターに知らせるとともに速度を抑え、オペレーターに事故回避行動を取るよう促す。自動的にブレーキはかからないので注意が必要。

また、発進前に後方の人間や物を検知した場合も同様に警告するとともに、バックしようとしても発進できないよう抑える。一方、商品など物を検知した場合も人間と同じく存在をオペレーターに警告するが、検知範囲はより狭く設定し、庫内で必要以上に周囲の物流機器などを細かく検知しないよう配慮している。


トヨタL&Fカンパニーが公開したセンスプラスのデモ。人間(マネキン)を検知すると、フォークリフトに付いたランプが点滅して知らせる(オンライン画面をキャプチャー)



走行速度制御機能と発進制御機能の概要(トヨタL&Fプレスリリースより引用)

従来の作業者接近検知システムはタグを持つ人が検知器付きフォークリフトに近づくと双方に警報を発しているが、タグを持たない不特定多数の人が出入りする現場では対応できないなどの課題を抱えていた。センスプラスの実用化でフォークリフトと人間や物の接触などのトラブルを減らしたい考え。

検知範囲は水平検知角130度、奥行き最長約10メートルと業界トップクラスを実現。障害物を検知するシステムは既に存在するが、人間と物を区別して対応するシステムはフォークリフトメーカーとしては世界初という。

愛知県高浜市の豊田自動織機高浜工場内トヨタL&Fカスタマーズセンター愛知で同日記者会見したトヨタL&FカンパニーR&Dセンターの藤田良平SC開発部長は「狭い倉庫の中でも人間や物とぶつからないよう、まずコンパクト電動カウンター車から展開していきたい」と狙いを説明。トヨタL&Fカンパニーの池辺明国内営業部長は年間100台への装着を目指す考えを示した。

(藤原秀行)

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