配送網強化図る、売却初案件に
SBSホールディングス(HD)傘下で法人向けの宅配サービスなどを手掛けるSBS即配サポートは10月1日、千葉市の物流会社「アイアンドアイ千葉中央」の全株式を、SBSHDと日本政策投資銀行が共同で組成した企業投資ファンド「日本物流未来投資事業有限責任組合(日本物流未来投資ファンド)」から取得したと発表した。
アイアンドアイ千葉はSBSグループ入りに伴い、同日付で社名を「アイアンドアイ」に変更した。株取得額は開示していない。
同ファンドは優良な事業基盤を持っているものの、人手不足や後継者難に直面している地域の運送会社などに出資することで経営変革を後押しし、地域の物流ネットワークを支えるとともに、SBSHDグループのリソース強化につなげるのが狙い。アイアンドアイには昨年11月に出資した。
アイアンドアイは千葉や東京を地盤としてインターネットスーパーの配送やルート便などの軽貨物運送を展開している。SBS配送サービスは傘下に収めて配送網の強化などを図る。同ファンドにとっては初の投資先企業売却案件となった。
(藤原秀行)