EC成長などで需要伸長期待
リース大手の三菱HCキャピタルは11月24日、米国の海上コンテナリース大手CAIインターナショナルの買収手続きを完了したと発表した。買収方針は今年6月に発表済み。
全株式を約11億800万ドル(約1220億円)で取得、11月22日(米国時間)付で完全子会社化した。
CAIは2020年12月期の連結売上高が2億9400万ドル(約320億円)、営業利益が1億4900万ドル(約160億円)。コンテナ保有量が170万TEU(20フィート標準コンテナ換算)超に上る。
今後も新型コロナウイルスの感染拡大に伴うEC市場成長で海上コンテナの需要が伸びると判断。三菱HCキャピタルが傘下に収めている同業のビーコン・インターナショナルと連携、事業規模拡大を図る。
CAIの買収により、三菱HCキャピタルグループのコンテナ保有量は世界2位に躍進する見通し。三菱HCキャピタルは物流施設の管理・運営なども手掛けており、多様な物流需要により的確に対応していきたい考えだ。
(藤原秀行)