TOB実施、経営関与深め業務のデジタル化など推進
※伊藤忠が正式発表したので内容を差し替えました
伊藤忠商事は7月8日、ファミリーマートを完全子会社化すると正式発表した。株式公開買い付け(TOB)で同社株を買い付け、株式保有比率を現在の50・1%から100%まで高める。
伊藤忠は完全子会社化により、ファミリーマートへの経営関与を強化。食品や雑貨の調達・物流に加え、業務のデジタル化などにも積極的に踏み込んでいくのが狙い。TOBは総額で約5800億円となる見通し。
伊藤忠は100%子会社化した後、ファミリーマート株式の約4・9%を農林中央金庫と全国農業協同組合連合会(JA全農)に約570億円で譲渡する予定。農業分野で連携するのが目的だ。
伊藤忠は1998年、ファミリーマートを持ち分法適用会社化し、18年には追加出資で子会社にした。
(藤原秀行)