テラドローングループのユニフライ、欧州のドローン医療輸送実験に参加

テラドローングループのユニフライ、欧州のドローン医療輸送実験に参加

運航管理・航空管制システムの技術活用

Terra Drone(テラドローン)は1月7日、ベルギーのグループ企業で、ドローンの運航管理・航空管制システム「UTM」を開発しているユニフライが、ベルギーとオランダ、ドイツの欧州3カ国で行われているドローンによる医療輸送の実証実験「SAFIR-Med」に参画したと発表した。

欧州では、2023年1月施行の欧州規則を見据え、新たなUTM「U-スペース」の開発が進行中。SAFIRはU-スペースを実際の環境や社会と統合していくことを目的に幅広いドローン活動を行うためのコンソーシアムで、U-スペースを稼働させるために連携不可欠な複数の企業・団体が名を連ねている。

2回目の実証実験となるSAFIR -Medはベルギーの航空交通管制局(ANSP)のSkeyesや、その子会社でU-スペースサービスプロバイダのSkeyDrone、ドイツのU-スペースサービスプロバイダのDroniqなど、空域を管理する欧州各国の企業がサポート。

世界で初めて長い滑走路が不要な「空飛ぶクルマ」を手掛ける企業として米ナスダック上場を果たしたドローン機体の先駆者、中国のEhangも加わっており、関係者の注目を集めている。

ユニフライはこれまでも、各国のドローンの商用化や市場拡大を目的としたプロジェクトに参加してきた経験を持つ。ベルギーのアントワープ港で行われた1回目の実証実験では、さまざまな制限下で検査などのドローン操作を安全に行うことが可能であることを実証した。2回目の実証実験でも先導的な役割を果たしていきたい考え。


「SAFIR-Med」のイメージ(Terra Drone提供)

(藤原秀行)

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