現地生産から販売まで一貫して展開目指す
豊田通商は4月8日、グループ会社のCFAO SASが3月、東アフリカ最大の大手薬局チェーンGoodlife Pharmacies(グッドライフファーマシーズ)の株式約30%を取得したと発表した。アフリカで医薬品小売分野に参入する。
グッドライフは2014年設立。ケニアとウガンダの約100カ所で、170万人の消費者に医薬品を提供している。2025年までに250店舗以上を運営し、850万人以上の人々に医薬品を提供することを目指しており、特に低所得者層向けの新たな事業形態やブランドの展開を計画している。
CFAOはアフリカの23カ国以上で卸売業者として、約2万4000種類の医薬品を約7,000の薬局や病院に販売している。また、モロッコとアルジェリアでは医薬品のライセンス生産にも取り組んでいる。
グッドライフ出資で豊田通商グループとして初めて、アフリカの医薬品小売分野まで事業を拡大。医薬品の現地生産・卸売・小売まで、一貫したバリューチェーンの構築を図る。
グッドライフの小売薬局ネットワークやブランドと、CFAOの既存の卸売販売力と製品のラインアップを組み合わせ、東アフリカにおける高品質な医薬品のアクセス向上に貢献していきたい考え。
(藤原秀行)