三井不動産、東京・八重洲の大規模ビル「ミッドタウン」で館内デリバリーロボット活用へ

三井不動産、東京・八重洲の大規模ビル「ミッドタウン」で館内デリバリーロボット活用へ

運搬ロボットも採用、オフィスワーカーの利便性向上図る

三井不動産は4月22日、東京駅周辺エリアの再開発の一環として、今年8月末に完成予定の大規模複合ビル「東京ミッドタウン八重洲」(東京都中央区八重洲)に関し、各種ロボット・サービスの詳細を決定したと発表した。

さまざまな物などを配達するアスラテック製のデリバリーロボット「RICE(ライス)」を活用。オフィスロビーでロボットが配達員から品物を受け取り、建物内を走行してオフィスワーカーに直接届けるサービスを初めて導入する。オフィスワーカーの利便性向上を図るとともに、新型コロナウイルスの感染拡大以降、ニーズが高まっている「非対面での荷物受け取り」を実現するのが狙い。。

今回のデリバリーロボットは「東京ミッドタウン八重洲」館内にある飲食店のテイクアウト品のデリバリーにも対応する。

三井不動産はサービス導入に際しての実証実験を、Uber Eats Japanを含むパートナー企業と連携して東京都中央区日本橋室町の大規模複合ビル「日本橋室町三井タワー」に入居している三井不動産自社オフィス内で実施した。


「東京ミッドタウン八重洲」のロボット稼働イメージパース(2階オフィスロビー)


デリバリーロボットサービスの流れ

また、清掃ロボットと運搬ロボットについても活用する予定。このうち清掃ロボットはパナソニック製の「RULO Pro」(ルーロプロ)、運搬ロボットはDoog(ドーグ)の「THOUZER(サウザー)」をそれぞれ採用する。


ビル内でのロボット稼働のイメージ

三井不動産は東京ミッドタウン八重洲で最先端技術を用いて「リアルエステート・アズ・ア・サービス」の実現を目指している。東京ミッドタウン八重洲では建物内でロボットが円滑に垂直・水平移動できるよう、竹中工務店とも組み、自動ドアの積極的な活用に加えてエレベーターやセキュリティドアとの通信や連携を可能にし、ロボットの完全自律走行を実現する。

ロボットの完全自律走行時のオフィスワーカーの安全安心にも配慮し、ロボットにより人の可能性が広がる、ロボットフレンドリーなオフィスビルを目指す。新施設は今後、積極的に次世代高速通信規格「5G」を活用した様々な取り組みも導入する。


デリバリーロボット「RICE」


清掃ロボット「RULO Pro」


運搬ロボット「THOUZER」

街区名称 東京ミッドタウン八重洲
施行者 八重洲二丁目北地区市街地再開発組合
所在地 東京都中央区八重洲二丁目地内 他
用 途 (A-1街区)事務所、店舗、ホテル、小学校、バスターミナル、駐車場 等(A-2街区)事務所、店舗、子育て支援施設、駐輪場、駐車場、住宅 等
区域面積 約 1.5ha
敷地面積 (A-1街区) 12,390㎡ (A-2 街区) 1,043㎡(合計) 13,433 ㎡
延べ床面積 (A-1街区) 約283,900㎡ (A-2 街区) 約 5,850 ㎡ (合計)約289,750 ㎡
階数/最高高さ (A-1街区)地上45階 地下4階 ペントハウス2階/約240m
(A-2街区)地上7階 地下2階 ペントハウス1階/約41m
設計/施工 基本設計・実施設計・監理 : 株式会社日本設計
実施設計・施工:株式会社竹中工務店マスターアーキテクト:Pickard Chilton
交 通 JR「東京」駅 地下直結(八重洲地下街経由)
東京メトロ丸の内線「東京」駅 地下直結(八重洲地下街経由)東京メトロ銀座線「京橋」駅 徒歩3分
東京メトロ東西線、銀座線、都営浅草線「日本橋」駅 徒歩6分
スケジュール 2022年8月竣工(予定)
商業施設:2022年9月先行オープン、2023年3月グランドオープン
ホームページ https://www.yaesu-project-2022.jp 各種ロボット動画は2022年6月1日以降、上記webサイトで視聴可能

(藤原秀行)※写真や動画はいずれも三井不動産提供

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