日本通運、日本発米国向けの新たな海上混載サービスを開発

日本通運、日本発米国向けの新たな海上混載サービスを開発

西海岸の港湾ストライキに備えたBCP対応型サービス

NIPPON EXPRESSホールディングスは8月3日、傘下の日本通運が米国西海岸の荷役作業の停滞や、港湾ストライキに備えたBCP対応の日本発 米国東海岸経由シカゴ向け、日本発欧州ロッテルダム経由米国各地向けの2つのルートで海上混載サービスを新たに開発したと発表した。


①日本発米国東海岸経由シカゴ向けサービス


②日本発欧州ロッテルダム経由米国各地向けサービス(いずれもプレスリリースより引用)

米国西海岸の港湾混雑に起因して、本船スケジュールの変更や遅延が発生し、新たなスペース確保が難しいことに加え、積み替えする鉄道ターミナルの混雑や、トレーラーのドライバーが不足するなど、物流に大きな影響が出ている。また、米国西海岸の労使交渉による港湾ストライキ発生のリスクも懸念され、先行き不透明な状態が続いている。

日本通運はこうした状況を重視し、顧客のサプライチェーンを維持するためBCP対応型輸送サービスとして、米国西海岸の港湾混乱を回避し、米国各地へ安定したリードタイムで確実な輸送を提供するため、新サービスの開発に踏み切った。

サービス概要
①日本発米国東海岸経由シカゴ向けサービス

輸送ルート
東京/横浜/名古屋/神戸/CFS受け、釜山経由ニューヨーク/ノーフォーク揚げ、シカゴCFS向け
(門司、博多地区から出荷の場合は、神戸CFS受け)
*シカゴCFSからデトロイト/ナッシュビル/アトランタCFSへの転送や、輸入者様ご指定納入先への配達も可能

スケジュール
東京CFS~シカゴCFSの場合:約47日間

特徴
米国西海岸の港湾混乱を回避:
西海岸を経由しないルートのため、西海岸の港湾混乱の影響を受けず「リードタイムの見える化」が可能
コンテナ・インタクト輸送によるダメージ削減:
東京港にて船積み後、シカゴCFSまでコンテナを開封せず、安全にシカゴCFSまで輸送可能
発着一貫輸送管理体制を確立:
発着地ともNXグループの自社CFSによる高品質なオペレーション

②日本発欧州ロッテルダム経由米国各地向けサービス
輸送ルート
東京/横浜/名古屋/神戸/CFS受け、ロッテルダムまでの直行サービス、ロッテルダムにてコンテナデバンニング後、米国向け海上輸送を行い、米国各拠点への輸送
(門司、博多地区から出荷の場合は、神戸CFS受け)

スケジュール
東京CFS~シカゴCFSの場合:約74日間

特徴
豊富な仕向け地をご用意
ニューヨーク、シカゴ、ヒューストンなど、米国における多くの仕向け地までの輸送に対応
通常と同様手続きで手配可能
ロッテルダム経由の本サービスでも通常の米国向けと同様の手続きで、煩雑な手続きが不要
NXグループのトータルサポート
日本、オランダ、アメリカで連携し、貨物現地到着までトータルにNXグループがサポート

(藤原秀行)

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