鎌田社長、同じ場所で建て替えるかどうかは「未定」と説明
SBSホールディングス(HD)は8月5日、東京都内の本社で2022年6月中間決算の説明会を開催した。
鎌田正彦社長は席上、傘下で食品の低温物流を手掛けるSBSフレックが茨城県阿見町に構えていた物流拠点「阿見第二物流センター」で火災が発生した件に関し、建物と設備は全損したため解体を進めることを明らかにした。
一方、同じ場所で拠点を建て替えるかどうかについては「まだ判断はできない。今は何も決まっておらず、対応は未定」と述べるにとどめた。
鎌田社長は、火災の原因は消防が現在調査中と説明した上で、電気のショートによる火災発生を防ぐため、各拠点で配電盤に異常がないか確認するなどの対応を進めていると語った。
説明会に同席した五味夏樹執行役員(財務・IT・LT統括責任者)は、6月中間決算の段階で火災関連の損失46億1400万円を計上した件に関連し「保険で相当の金額はカバーされるとみている。今計上している分を大きく超える損失が今後新たに発生し、なおかつリカバリーできない金額になるとは現時点で想定していない」との見通しを示した。
焼損した阿見第二物流センター(7月撮影)
(藤原秀行)