アジアの半導体生産ライン向けシステムなど需要旺盛
ダイフクは8月8日、2022年4~6月期の決算発表に関連し、通期(23年3月期)の受注高を従来予想の6000億円から6300億円に引き上げたと開示した。
アジアの半導体生産ライン向けシステムや日本国内の一般製造業・流通業向けシステムの需要が旺盛なことを反映した。一方、通期の連結業績予想は売上高が前期比10.3%増の5650億円、営業利益が12.4%増の565億円でそれぞれ据え置いた。
ダイフクの下代博社長は同日、オンラインで開催した決算説明会で、半導体生産ライン向けが中国のロックダウンの影響を受けたことを明らかにした上で、下期(22年10月~23年3月)からは採算が向上していくとの見方を示した。
受注に関しては、半導体関連の投資落ち込み懸念が株式市場などで出ていることを考慮し、対外公表ベースでは下期にかけて若干厳しめに見積もっていると説明。「何もなければ(半導体関連の)受注がさらに上がる可能性は十分ある」との見方を示した。
(藤原秀行)