中型のレンジャーは一部車型で11月1日に
日野自動車は9月16日、エンジンの排出ガスや燃費の性能に関する認証で不正行為が相次ぎ発覚して大部分の製品の製造を一時中止している件について、小型トラック「デュトロ」の生産を10月3日に羽村工場(東京都羽村市)で再開すると発表した。
国土交通省が搭載しているエンジンの排出ガス性能について、国の基準に適合していると確認したため。中型の「レンジャー」の一部車型は11月1日に古河工場(茨城県古河市)で再開する。バスについては調整中。
小型トラックの「トヨタ・ダイナ」も10月3日に生産を再開する予定。
一方、国交省の調査で排出ガスや燃費の性能が基準に達していないことを確認したエンジンを使っている「プロフィア」「セレガ」「レンジャー(別の車型)」「リエッセⅡ」については、生産再開の時期は未定と説明している。当該エンジンは量産に必要な型式認定を国交省が取り消す手続きを進めているため、認定の再取得まで時間を要するとみられる。
日野自動車は併せて、国交省から不正の再発防止へ企業風土改革に取り組むよう命じられたのを受け、各職場と経営層の対話会や職場懇談会の開催、工場でのコンプライアンス(法令順守)に関する議論などを進めていると強調した。
(藤原秀行)