専用離発着設備も、基本合意書締結
ドローン配送の導入支援サービス「Sky delivery system(スカイデリバリーシステム)」を手掛けるTOMPLA(トンプラ)は3月24日、配送用ドローンや専用離発着設備「ドローンポート」の日本導入で台湾の政府系研究機関、工業技術研究院(ITRI)と協業すると発表した。今年1月に基本合意書を締結した。
日本のドローン配送で求められる機体の開発などを加速させるのが狙い。
ドローン配送のサービス化に向け、全国各地で実証実験が行われており、TOMPLAもドローン配送の都市地域内でのサービス化を見据え、新潟市や神戸市などで実証実験を重ねてきた。
併せて、運航の安全性とビジネス採算性を両立した配送サービスとするため、各種機能の研究開発を進めている。その一環として、ドローン配送に求められる各種物流設備を独自に開発する工業技術研究院とタッグを組むことにした。
工業技術研究院が提供するドローンポートに加え、配送用ドローンの開発ノウハウや政府系研究機関として保有する開発施設や設備体制は、今後の日本のドローン配送やスマート物流を加速する上で重要なパートナーになるとみている。
今後は、政府が昨年12月に解禁した、有人地帯上空でドローンが補助者を置かず、目視外飛行する「レベル4」に適合したUAS(無人航空機システム)の開発にも取り組む。
ITRIのドローンポート(TOMPLA提供)
(藤原秀行)