警視庁、物流業務費用の水増し請求は数十億円規模か
楽天モバイルの携帯電話基地局整備に絡む物流業務費用の不正請求事件で、警視庁は5月10日、既に詐欺容疑で逮捕、起訴されている楽天モバイルの元物流管理部長、物流業務を受託していた日本ロジステックの元役員、同社からさらに業務を受けていた物流事業者TRAIL(トレイル)の社長の計3人を、別の詐欺容疑で逮捕した。
3容疑者が今回の事件に関連して、詐欺容疑で逮捕されるのは3回目。3容疑者の認否は不明。
警視庁は3容疑者が共謀し、2019~21年に物流の業務委託費として、実際にかかった費用に水増しして楽天モバイルに繰り返し請求し、不正に得た利益は3容疑者に還流していたとみている。関係筋によれば、警視庁はこれまでに立件した分で、3容疑者が水増し請求したのは計数十億円に上ると想定しているもようだ。
3容疑者は不正に得た資金を、交際費など私的に使っていたとみられる。
(藤原秀行)