空港施設役員人事に介入の元国交次官、報道2日前に現航空局長と会食

空港施設役員人事に介入の元国交次官、報道2日前に現航空局長と会食

再就職等監視委に調査申し入れへ

国土交通省元事務次官の本田勝氏(東京メトロ会長)が民間企業で国内主要企業の関連施設賃貸などを手掛けている空港施設の役員人事に介入していた問題に関連し、最初に朝日新聞などがこの問題を報じた2日前の3月28日、国交省の久保田雅晴航空局長と本田氏が会食していたことが分かった。

斉藤鉄夫国土交通相が5月19日、記者会見で明らかにした。

同問題は、本田氏が昨年12月、空港施設の現社長と会長を訪れ、国交省OBの山口勝弘副社長(当時、4月に辞職)を次期社長にするよう要請したことが明らかになっている。

斉藤国交相は、会食でのやり取りに問題がなかったかどうか、内閣府の再就職等監視委員会に調査を依頼する意向を示した。

斉藤国交相によると、国交省内の聞き取り調査に対し、久保田局長は会食で本田氏と最近の航空事情などに関して意見交換し、再就職あっせんについては話していないと答えたという。斉藤国交相は5月18日に、会食の件で報告があったと説明している。

(藤原秀行)

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