配送案件管理サービス「MOVO Vista」、外部システムとAPI連携で作成簡素化

配送案件管理サービス「MOVO Vista」、外部システムとAPI連携で作成簡素化

依頼業務のスピードアップと省人化実現

Hacobuは6月7日、クラウド物流管理ソリューションMOVOシリーズの中で、配送案件を管理するサービス「MOVO Vista(ムーボ・ヴィスタ)」に関し、貨物と配送案件の領域でAPIを追加したと発表した。


(Hacobu提供)

MOVO Vistaは荷主・元請け・運送会社における企業間の輸配送案件管理や請求作業をデジタル化し、サプライチェーン全体の最適化をサポートするのが特徴。本機能の実装で貨物・配送案件の作成を省人化し、配送依頼業務の効率化を実現できると見込む。

MOVO Vistaはトラックの輸配送依頼の基になる受発注・出荷データを各社がそれぞれの基幹システムやWMS(倉庫管理システム)で保管している。データは日々頻繁に追加・変更が発生するため、その度に、配送手配の担当者は輸配送依頼を作成・更新する必要があり、作業が煩雑になりがちだった。

一方で、配送依頼業務は漏れなく、正しく行われることが求められることに加え、近年のトラック供給低下を背景に、スピーディーに依頼できることが重視されている。そうした状況に対応するため、貨物データと配送案件の取得・作成・更新を効率化する本機能の実装に踏みきった。

輸配送における早期の情報提供は、政府が2023年6月に公表した「物流の適正化・生産性向上に向けた荷主事業者・物流事業者の取組に関するガイドライン」でも、物流業務の効率化・合理化に向けた、実施推奨事項として言及されており、今後さらにニーズが見込めると期待している。

貨物API・配送案件APIは、それぞれMOVO Vista内の配送案件・貨物フォーマットに準じており、配送ルートや希望日時、荷物内容等が作成される。基幹システムやWMSなどの社内システムとMOVO Vistaとが連携している状態を作りやすくなることから、自社内データとの突合ができるようになり、商流から物流まで一貫した分析が可能になると想定している。

(藤原秀行)

テクノロジー/製品カテゴリの最新記事