東京建物が神奈川県内3棟目、寒川町で8300坪のマルチ型物流施設着工

東京建物が神奈川県内3棟目、寒川町で8300坪のマルチ型物流施設着工

圏央道や東名道のIC近接、24年7月竣工見込む

東京建物は8月31日、神奈川県高座郡寒川町で新たなマルチテナント型物流施設「(仮称)T-LOGI寒川」の工事に着手したと発表した。自社ブランドの「T-LOGI」シリーズとしては、神奈川県内で開発するのは「T-LOGI横浜青葉」「T-LOGI綾瀬」に続いて3棟目。

「(仮称)T-LOGI寒川」は地上4階建て、延床面積約8300坪を計画しており、2024年7月に竣工する予定。最大2テナントの入居が可能な設計を採用。1棟借りにも対応する。


「(仮称)T-LOGI寒川」竣工イメージ

1階は両面バースを取り入れ、最大46台分のトラックが接車できるようにする。圏央道の寒川北ICから約6.2km、海老名ICから約9.5km、東名高速道路の厚木南ICから約8.2km、綾瀬スマートICから約8.6kmに位置。在庫保管型拠点としての利用に加え、近隣の圏央道や東名高速道路を利用した都心配送向けの通過交通型拠点としても活用できると見込む。

敷地内はトラックで周回可能にし、効率の良いオペレーションを後押しする。

床荷重は一般的に1.5t/㎡のところ、1階のみ 2.0t/㎡に高めており、重量物の取り扱いに対応する。加えて、全フロアの柱スパンを11.5m×11.0mのワイドスパンとすることで、保管効率も大きく高められるようにする。

事業所税の非課税エリアで建設するため、他の課税エリアの施設と比べて賃料換算で1カ月当たり坪単価で165円程度安価になると予想。賃料以外のランニングコストで優位性の高い物流施設になるとみている。

1階には休憩ラウンジを実装し、従業員の働く環境向上を後押しする。

他のT-LOGIシリーズと同様に、屋上に設置した太陽光パネルで生み出した電力を商用電力と併せて施設内で自家消費する予定。消費しきれない余剰電力については、一般送配電事業者の送配電網を用いて、東京建物が所有する別の施設に「自己託送」の仕組みを用いて送電、再生可能エネルギーを徹底して活用できるよう配慮する。


広域図


周辺図


自家消費と自己託送のイメージ

■物件概要
物件概要
竣工:2024年7月(予定)
所在地:神奈川県高座郡寒川町倉見1820番1他 6筆(地番)
交通:
圏央道「寒川北」ICから約6.2km、「海老名」ICから約9.5km
東名高速道路「厚木南」ICから約8.2km、「綾瀬」SICから約8.6km
敷地面積:約3,750坪(予定)
延床面積:約8,300坪(予定)
規模:地上4階
形状:ボックス型(1F両面バース)
設計・施工:関東建設工業株式会社
構造:S造
耐震区分:耐震(予定)

倉庫仕様
プラットフォーム:各階高床式1.0m(予定)
梁下有効天井高:各階5.5m(予定)
柱スパン:11.5m(W)×11.0m(D)(予定)
床荷重:1階2.0t/㎡・2~4 階1.5t/㎡(予定)
ドッグレベラー:未定
バース数:46台分(1スパン3台想定)(予定)
駐車場:41台(予定)
トラック待機場:3台(予定)
特記事項:1階休憩室設置(予定)

募集条件
契約形態:定期建物賃貸借契約
契約年数:5年~応相談
入居開始時期:2024年8月(予定)
最小分割面積:(倉庫・事務所・バース込み) 約3,100坪(予定)
総貸床面積:約8,200坪(予定)

(藤原秀行)※いずれも東京建物提供

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