年間4.16MW、一般家庭1385世帯分と想定
日本ベネックスは9月20日、政府が市場価格を参照して再生可能エネルギー発電事業者に補助金を出す「FIP制度」を活用した稼働済み太陽光発電所としては国内最大級となる出力約4.16MWの「ベネックスつくば3ソーラーポート」の運転を茨城県つくば市で開始したと発表した。
プロロジスが開発した物流施設「プロロジスパークつくば3」の屋根を賃借し、屋上に7280枚の太陽電池モジュールを設置。一般家庭約1385世帯分の消費電力に相当する年間発電量を想定している。
本発電所は2022年11月に宮城県岩沼市で稼働を開始した「ベネックス岩沼ソーラーポート」(出力約3.8MW)を上回り、単独の物流施設における屋根借りメガソーラーとしても国内最大級の規模という。
物流施設屋上に設置した「ベネックスつくば3ソーラーポート」(日本ベネックス提供)
本発電所は「太陽光第8回入札(令和3年度第1回)」で、FIT(固定価格買い取り制度)に基づき落札した案件で、その後FIP制度へ移行した。2022年6月に大阪ガスと締結したFIP発電所からの電力買い取りに関する契約に基づき、電力・環境価値を大阪ガスへ供給する。
【ベネックスつくば3ソーラーポート 概要】
発電所名 |
ベネックスつくば3ソーラーポート |
事業主 |
株式会社日本ベネックス |
所在地 |
茨城県つくば市 |
出力 |
4,004.0kW (DC) |
FIP基準価格 |
10.89円/kWh |
年間予想発電量 |
約4,160,000kWh (一般家庭約1,385世帯分) |
パネルメーカー |
JAソーラー |
PCSメーカー |
SUNGROW |
運転開始日 |
2023年9月17日 |
「ベネックスつくば3ソーラーポート」の稼働により、日本ベネックスの保有する自社発電所は39件(合計出力約47.7MW)に達した。このうち物流施設の屋根借り太陽光発電所は22件(合計出力約38.7MW)に上る。
(藤原秀行)