11カ所、今秋から順次試験運用開始
東日本、中日本、西日本の高速道路運営会社(NEXCO)3社は9月27日、高速道路のSAでトラックなど大型車のドライバーが確実に休憩できるよう、全国11カ所のSAを対象に、大型車駐車マスの一部を60分以内の駐車のみ可能な「短時間限定駐車マス」として整備、運用する実証実験を今秋から順次開始すると発表した。
長時間にわたって駐車する車両を減らし、より多くのドライバーが休めるようにするのが狙い。
3社は2018年度以降、SA・PAの駐車マス拡充を促進、これまでに約3000台分の大型車向け駐車マスを増設してきた。トラックドライバーの長時間労働規制が強化される「2024年問題」を踏まえ、より対応を強化することにした。
対象となる11カ所はNEXCO東日本管内が東北自動車道の蓮田SA(上り・埼玉)、上河内SA(上り・栃木)、安達太良SA(下り・福島)、国見SA(下り・福島)、NEXCO中日本管内が東名高速道路の足柄SA(上り・静岡)、NEXCO西日本管内が山陽自動車道の福山SA(下り・広島)、吉備SA(上り・岡山)、龍野西SA(上下・兵庫)、九州自動車道の古賀SA(下り・福岡)、中国自動車道の美東SA(下り・山口)。
3社は今後、大型車駐車エリアの混雑状況を踏まえ、試行箇所数・マス数を拡大することも視野に入れている。
「短時間限定駐車マス」の位置は、休憩施設内に看板や路面標示を施して表示。さらに、実証実験の状況を見ながら、厳格な監視体制や駐車時間を判定するための画像処理技術の導入なども検討する。
表示のイメージ(プレスリリースより引用)
(藤原秀行)