国交省が承認、全国で「新スマート物流」普及加速図る
エアロネクスト子会社でドローン物流を手掛けるNEXT DELIVERYは12月8日、国土交通省航空局から国内で初めて「レベル3.5」の飛行承認を取得したと発表した。国交省も同日、公表した。
同社は12月11日、北海道上士幌町で日本初の「レベル3.5」飛行によるドローン配送を実施する。
「レベル3.5」は無人地帯上空をドローンが補助者を置かず、目視外飛行する。従来の「レベル3」飛行はドローンの飛行経路下に人が立ち入らないよう、人を配置したり看板を設置したりすることなどが条件に設定されているため、コストなどの面で実施のハードルが高く、ドローン関連事業者らから規制緩和を求める声が出ていたため、国交省が機体に取り付けたカメラで人の立ち入りをリアルタイムで管理できるようにすることなどを条件に安全規制を緩和することを決めた。
NEXT DELIVERYは、親会社のエアロネクストや、同社が提携しているセイノーホールディングスと連携し、地域課題の解決に貢献するドローン配送と陸上輸送を融合した新スマート物流「SkyHub(スカイハブ)」を全国で推進しており、既にに北海道上士幌町を含む9自治体で社会実装フェーズに入っている。
今回の実施を皮切りに、各自治体で順次レベル3.5飛行を開始し、社会実装のスピードを加速化していきたい考えだ。
荷物を配送する物流専用ドローンAirTruck
NEXT DELIVERYが全国で推進するSkyHub®は車とドローンのハイブリッドな物流プラットフォーム
実施概要
・日程:2023 年12 月11 日(月)(予定)
・場所:北海道上士幌町
・配送内容とルート
1.かみしほろシェアオフィスとハンバーグレストラン「トバチ」間のフードデリバリー
2.かみしほろシェアオフィスと個人宅への新聞の配送
・使用機体: AirTruck
・主催:株式会社NEXT DELIVERY
・実施協力:株式会社エアロネクスト、セイノーホールディングス株式会社、北海道上士幌町
飛行の詳細
※Google EarthをもとにNEXT DELIVERY作成
・飛行予定日※:2023年12月11日〜
・飛行時間帯※:9:00〜16:00
・搭載するもの:食品、新聞等5.0kg以内の荷物
・飛行高度:20m〜149m
・速度:最高時速36km
※天候や輸送する荷物の量、空域の調整等によりやむを得ず飛行を取りやめる可能性がある
(藤原秀行)※いずれもNEXT DERIVERY提供