KDDIスマートドローンとNEXT DELIVERY、長野・小谷村で被災地への物資空輸想定したドローン配送の実証実験

KDDIスマートドローンとNEXT DELIVERY、長野・小谷村で被災地への物資空輸想定したドローン配送の実証実験

診療所から約4.2km、孤立地域発生防止狙い

KDDIスマートドローンとNEXT DELIVERYは1月29日、長野県小谷村や一般社団法人北アルプスドローン協会と連携し、1月23日に同村でドローン実証実験を実施したと発表した。

奉納温泉地区で災害時に道路が寸断され、緊急物資を空路で被災地に配送するシーンを想定。災害時の孤立地域発生を防ぐことを念頭に置き、非常食や防災用品を詰め合わせた「緊急物資セット」(約1.5kg)を、小谷村診療所から奉納温泉までの片道約4.2㎞を約9分で無事空輸した。


(左から)北アルプスドローン協会・相澤恭介氏、小谷村・中村義明村長、KDDIスマートドローン・森嶋俊弘ソリューションビジネス推進2部長、NEXTDELIVERY・近藤建斗企画グループグループ責任者


奉納温泉に到着した物流専用ドローンAirTruck


荷物を搭載して飛び立ったAirTruck(小谷診療所)


荷物を詰め込む様子(小谷診療所)

機体はNEXT DELIVERY親会社のエアロネクストとACSLが共同で開発した物流専用ドローン「AirTruck(エアトラック)」を活用。無人地帯上空で目視内自律飛行する「レベル2」で実施した。

機体の制御には、KDDIスマートドローンが開発した、モバイル通信を駆使して機体の遠隔制御・自律飛行を可能とする「スマートドローンツールズ」の運航管理システムを投入した。

(藤原秀行)※いずれもNEXT DELIVERY提供

災害/事故/不祥事カテゴリの最新記事