アスクル、埼玉・上尾で大規模センターが25年6月稼働開始へ

アスクル、埼玉・上尾で大規模センターが25年6月稼働開始へ

日本GLP開発の施設を1棟借り、ロングテール商品の在庫集約で配送効率向上目指す

アスクルは3月28日、埼玉県上尾市で大規模物流センター「ASKUL関東DC(ディストリビューションセンター)」を構える予定の、日本GLPが開発している物流施設「GLP上尾」が3月31日に竣工すると発表した。

センターの設置方針は昨年12月に開示済み。今年6月に1棟借りをスタートし、2025年6月の稼働開始を目指す。

「ASKUL関東DC」は、アスクルの物流拠点としてはASKUL Value Center 関西に次ぐ2番目の賃借面積となる計画。事業所向けEC「ASKUL」と一般消費者向けEC「LOHACO」双方の物流を担う。


「ASKUL関東DC」外観


エントランス(いずれもアスクル提供)

「ASKUL関東DC」は地上5階建て、延床面積は約10万5000㎡。アスクルは建物の機能に加え、外構、外観、内装に至るまで、施設全体で自然との一体感を生み出すバイオフィリックデザインを導入し、施設を利用する方々や近隣の方々が日々の生活の中でみどりとのつながりを感じられるような設計を採用している点などを評価した。

圏央道の桶川加納IC、東北自動車道の岩槻IC、首都高の与野ICにそれぞれアクセス可能な範囲で、関東エリアから東北エリアまでをカバーできる立地と見込む。

東日本の大規模物流センターと位置付け、ロングテール商品の在庫を集約して多様な商品を1箱で届け、箱単価を向上させることで配送費比率の低減を図る。

また、現在「ASKUL Value Center 関西」(大阪府吹田市)で扱っているロングテール商品の出荷を新センターに切り替え、東日本のユーザーへの配送距離を短縮し、ロングテール商品も“明日(あす)来る”サービスの実現を目指す。

さらに、アスクル物流センターへの納品を 「ASKUL 関東 DC」 に集約して物理的な輸送距離を短縮、サプライヤーや配送パートナーの環境負荷低減にもつなげる。

<施設概要>
名 称:ASKUL関東DC(ディストリビューションセンター)
所 在 地:埼玉県上尾市愛宕三丁目1番22号
竣 工:2024年3月31日(2024年6月賃借開始予定)
稼動開始:2025年6月(予定)
敷地面積:45,976,78平方メートル
延床面積:104,931,76平方メートル
建物階数:5階建・免震構造

(藤原秀行)

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