NOx規制充足確認まで、関連証書交付せず
国土交通省は4月24日、IHIグループのIHI原動機が製造している船舶用エンジンなどの「燃料消費率」のデータを改ざんしていた問題を受け、両社に対し、事実関係の詳細な調査結果と再発防止策を取りまとめ、速やかに報告するよう指示した。
国交省によると、当該エンジンについて、調査の結果、NOx(窒素酸化物)規制を満たしていることを確認するまでの間、IHI原動機に対する関連証書を交付したい方針をIHI側に伝えた。当該エンジンの性能が他の関係規則に適合しているかどうかを確認することなども要求した。
国交省は「IHI原動機に対して速やかに調査を実施し、事実確認を行った上で厳正に対応する」と強調している。
併せて、他の船舶用エンジンメーカーに、環境・安全性能の規則順守徹底と適切な業務運営をあらためて求めた。
(藤原秀行)