減収額は125億円も保険適用で40億円を補填
JR貨物が5月15日に発表した2019年3月期連結決算によると、昨年に発生した西日本豪雨など自然災害による業績影響は125億円の減収および24億円の特別損失となった。このうち保険適用によって40億円が補填された。
当期は大阪府北部地震(6月)、平成30年7月豪雨(7月)、台風21号(9月)、 平成30年北海道胆振東部地震(9月)など自然災害が相次いで発生。列車運休本数は 6505本に上った。
このうち最も被害が大きく事態が長期化した平成30年7月豪雨の影響では、山陽線を中心に7月5日~10月12日の延べ100日間で不通となった。運休本数は4500本(コンテナ4438本、車扱62本)で109億円の減収。線路設備冠水や機関区浸水などの被害を受けた。運休に伴う代行輸送量は12フィートコンテナ換算で5万9007個。代行輸送経費21億円、その他経費1億円の合計22億円は災害損失(特損)として計上・処理した。
(鳥羽俊一)