プロロジス、米国でマースクグループ専用EVトラック充電デポを立ち上げ

プロロジス、米国でマースクグループ専用EVトラック充電デポを立ち上げ

出力9MW、96台を同時に取り扱い可能

プロロジスは5月23日、マースクグループの物流大手米パフォーマンスチームと、南カリフォルニア最大の大型電気自動車(EV)充電デポを立ち上げたと発表した。

ロサンゼルス港とロングビーチの近くに立地し、米最大のEVトラック用マイクログリッド(小規模電力網)から電力供給を受ける。ロサンゼルスのハーバー高速道路のすぐ側のデンカー通りに位置し、州間高速道路405号線とカリフォルニア州道91号線から8km圏内。

充電デポは最大96台のEVトラックを同時に充電することが可能という。パフォーマンスチームは航続距離(一充電走行距離)386km、90分で最大80%まで充電できるボルボ製EVトラック「VNR Electric」を使用する。


(プレスリリースより引用)

カリフォルニア州政府はディーゼルトラックの販売を中止し、2035年までに電気貨物トラック、45年までに電気大型トラックへ移行することを求めている。企業は業務運営のために充電インフラに投資しており、今回のプロジェクトで州の目標を達成するために不可欠なインフラを提供する。

電力会社が電力系統の増強に取り組んでいる一方で、プロロジスやマースクなどの企業はEVトラックをすぐに走らせることができる革新的で独創的な解決策を求めて、カリフォルニアに多額の投資を行っている。

電力系統の増強には2年程度の時間が必要となるため、プロロジスは充電デポの開発プロジェクトを速やかに進行し、トラックが路上を走れるようになるまでの時間を短縮することを目指す。

プロロジスのマイクログリッドは燃料柔軟性が高く水素対応も可能な2.75MWのリニア発電機と18MWhのバッテリーを組み合わせて、最大9MWの充電容量を確保する。

(藤原秀行)

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