ESR、「やつしろ物流拠点構想」実現へ熊本県・⼋代市と覚書締結

ESR、「やつしろ物流拠点構想」実現へ熊本県・⼋代市と覚書締結

「九州のゲートウェイ化」⽬指す

ESRは6月13日、熊本県、八代市と「県南地域の発展に向けたやつしろ物流拠点構想の推進に関する覚書」を6月12日付で締結したと発表した。八代市の企業誘致アドバイザーを務めるマーキュリーキャピタルが立会人を務めた。


熊本県庁で⾏った締結式で撮影に応じる(左より)ESR・マネージングディレクター ビジネスデベロップメント&キャピタル⾼橋佑輔氏、熊本県・⽊村敬知事、ESR・スチュアート・ギブソン代表取締役、八代市・中村博⽣市長、マーキュリーキャピタル・韓敬三社⻑、八代市・福島誠治副市⻑

「やつしろ物流拠点構想」は熊本県が2017年9⽉に策定。九州屈指の交通結節点としての機能が⾼まる八代地域(八代市、氷川町)の特性、ポテンシャルを最⼤限に活かし、当地域に九州の⽣産拠点を結ぶハブ機能を持たせ、成⻑著しいアジアをはじめ世界と熊本県をつなぎ、多くの物や⼈が⾏き交う「九州のゲートウェイ」とすることを⽬指すことを掲げている。

具体的には、企業の誘致と育成、航路・販路の拡⼤、輸送・輸出⼊体制の強化と効率化などを進めながら、国際クルーズ船寄港の増加に伴う関連施策や「くまもと県南フードバレー構想」と連携し、⺠間投資を呼び込む。

八代地域は九州の中央に位置し、県内最⼤の国際貿易港かつクルーズ船拠点の八代港がある。九州縦貫⾃動⾞道や南九州⻄回り⾃動⾞道のICを備え、九州新幹線の新八代駅も存在。九州内の主要都市までのアクセスに強みを持つ。

ESRは東京・⼤阪までとほぼ同距離内に韓国、台湾、中国があり、アジア諸国に近接した地理的条件と陸・海の物流インフラを備えている点で、九州のゲートウェイとなりうる⼤きなポテンシャルを有しているとみている。

また、県下有数の⼯業都市として発展してきた産業の集積、豊富な農林⽔産資源を活かし⾷関連の研究開発機能や企業を集積させる「くまもと県南フードバレー構想」の推進、松浜軒や⽇奈久温泉などの観光資源やユネスコ無形⽂化遺産の八代妙⾒祭といった伝統⽂化など、構想の推進を⽀えるために有効な数多くの地域資源を抱えている。

さらに 2021年発表された半導体受託⽣産の世界最⼤⼿、台湾積体電路製造(TSMC)の熊本県進出を契機として、半導体関連産業の進出や増設も進んでいる。九州が新たなシリコンアイランドとして発展するためにも八代港の機能強化が求められており、23年に八代市は「八代港を核とする将来的な成⻑ビジョン」を発表。その実現に向けた取り組みを進めている。


八代港から九州各主要地点への陸路での所要時間(八代市提供)

覚書の締結を受け、ESRは「やつしろ物流拠点構想」に基づき、ESRが熊本県八代地域に進出する可能性を含め、どのように寄与できるか具体的に検討する。現時点で、八代地域で物流施設を開発するかどうかは決めていないという。

今後、3者は具現化に向け、可能な範囲で様々な情報共有を⾏い、定期的に協議を進める。

(藤原秀行)※いずれもESR提供

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