「物流事業者が荷主に従属的な現状」改善へ政府の支援期待
日本倉庫協会は6月13日、東京都内で総会を開催した。久保高伸会長(三井倉庫会長)が退任し、同日付で新たに三菱倉庫の藤倉正夫会長が就任する人事を承認した。久保氏は副会長に就いた。
藤倉会長は総会後の記者会見で、「2024年問題」に関連し「物流事業者が荷主に従属的になっている現状を改善するため、行政のバックアップが必要だ」と指摘。
物流の効率化を推進するため「トラックバースの予約システムの導入や、梱包・パレタイズの効率化なども推進する必要がある」と語り、政府に倉庫事業者らへの支援を継続・拡充するよう継続して求めていく姿勢を強調した。
人手不足対応として、2024年度は「人材確保委員会」を新設したのに加え、外国人就労に関する調査チームも立ち上げ活動していくと説明。女性が働きやすい環境の整備と外国人の労働力確保を図る意向を示した。
(藤原秀行)