株式6割超取得で合意、24年中の手続き完了目指す
SBSホールディングス(HD)は7月1日、工作機械や自動車など向け軸受け(ベアリング)最大手の日本精工(NSK)完全子会社で物流事業を手掛けるNSKロジスティックス(東京都品川区大崎)を買収すると発表した。
日本精工からNSKロジスティックス株式の66.61%を取得することで合意した。2024年中の手続き完了を目指す。取得額は開示していないが、関係筋によれば数十億円規模に上るもよう。残る株式は日本精工が引き続き保有する。
NSKロジは1999年設立。主にNSKグループの物流や生産請負を手掛けており、自動車部品などの取り扱いを得意としている。2023年3月期の売上高は228億円。
「2024年問題」に対応し、NSKロジを取得することで物流事業の基盤を強化するとともに、自動車関連の物流需要獲得を図る。
SBSHDはこれまでにM&Aしてきた企業と同様、NSKロジスティックスも子会社化した後、経営陣は基本的に留任させ、事業運営の継続性を担保しながらグループ各社との連携強化を目指す。
(藤原秀行)