日立、製造・物流分野向けロボの展示施設を東京・羽田エリアと京都に開設

AGV活用のパレット搬送など実機デモ公開

日立製作所と日立オートメーションは7月2日、製造・物流分野のロボットを展示する専用施設「Automation Square（オートメーションスクエア）」を東京都大田区の羽田空港エリアと京都市の京都リサーチパークに同日開設したと発表した。

実機を使い、工場の生産ラインや物流現場の自動化・省力化のソリューションを分かりやすく提示。生産性向上の需要獲得を図る。

「Automation Square HANEDA」のManufacturing Zone

「Automation Square KYOTO」

「Automation Square HANEDA」は5つのゾーンを設定。日立の「トータルシームレスソリューション」の実物を体験できるようにしている。展示内容は定期的に更新、来場者が最新の技術やソリューションに触れられるようにする。

Manufacturing Zone（製造分野）は部材の入荷・供給、製品の組み立て・マーキング、検査の一連の工程を、ロボット設備で自動化したデモラインをお披露目する。日立オートメーションの高精度3Dビジョンを活用したティーチングレスの移動式協働知能ロボットによるデパレタイズ（荷降ろし）などを実現する。

Logistics Zone（物流分野）は輸配送を最適化するTMS（輸送管理システム）を含む「Hitachi Digital Solution for Logistics」や、倉庫内在庫管理を最適化するWMS（倉庫管理システム）「HITLUSTER7」といったITソリューションなどを紹介する。

「Automation Square HANEDA」のエントランス

Logistics Zone

＜施設概要＞

「Automation Square KYOTO」は高精度3Dビジョンを活用したティーチングレス・マスターレスのパレタイズ・デパレタイズ知能ロボットの実機デモ、およびAGV（無人搬送ロボット）「Racrew」によるパレット搬送との連携のデモを実施する。実際に来場者の商品を預かり、日立オートメーションの高精度3Dビジョンセンサーによる画像識別テストを行える環境を提供するなど、課題のスピーディーな解決を後押しする。

＜施設概要＞

（藤原秀行）※いずれも日立製作所提供