相互協力協定を締結、物品や衛生商品を迅速に運搬・提供
AZ-COM丸和ホールディングス傘下の丸和運輸機関とダスキンは7月9日、大規模災害時に避難所の早期開設などで連携することを柱とした相互協力協定を同日付で締結したと発表した。
協定を締結したダスキンの大久保裕行社長(左)と丸和運輸機関の和佐見勝社長
ダスキンはレントオール事業で、地域のイベント会場の設営や新型コロナウイルス禍でのワクチン接種会場運営に続き、2022年7月には避難所開設時に必要な物品の提供と長期化する避難所生活の衛生面をサポートする「防災サポートサービス」を開始した。
丸和運輸機関の輸送・保管ネットワークとダスキンの衛生や災害対応の経験を組み合わせ、災害対応を強化することにした。
協定に基づき、両社は災害時に双方が持つ能力・人材などを相互に融通。自治体から丸和運輸機関またはダスキンレントオールに依頼があり、相互支援が必要な場合に、相手に協力を要請する。
丸和はダスキンレントオールの要請に応じて、車両や運転手を提供。ダスキンレントオールは丸和運輸機関からの要請を踏まえ、避難所開設に必要なパーテーションや冷暖房機器、衛生商品など約100種類の物品を提供する。
また、長期化する避難所生活に備えて、共有部分の定期的な清掃などの衛生サービスも展開する。
丸和は全国のAZ-COM丸和ホールディングスグループ全体で264拠点(今年3月末時点)、ダスキンレントオールは97拠点(今年5月末時点)構えている。全国各地にネットワークがある両社がタッグを組むことで、災害時に必要な物品や衛生商品を迅速に届けられるようにする。
救援物資の輸送
避難所居住スペース(パーテーション・段ボールベッドなど)
男女別更衣室(パーテーション・手指消毒剤など)
衛生サービス(共有部分の定期的な清掃など)
(藤原秀行)※いずれも両社提供