T2と佐川、セイノーHDが日本初、「レベル4」自動運転トラック使った幹線物流の公道実証開始

T2と佐川、セイノーHDが日本初、「レベル4」自動運転トラック使った幹線物流の公道実証開始

東京~大阪間の高速道路活用、27年の実現目指す

トラックの自動運転技術開発を手掛けるT2と佐川急便、セイノーホールディングス(HD)の3社は7月11日、2024年10月から2025年6月にかけて、T2が開発を進めている自動運転トラックを用いた幹線輸送の実証実験を、東京~大阪間の高速道路一部区間で実施すると発表した。

特定条件下で完全自動運転する「レベル4」の自動運転トラックによる幹線輸送実現を目指す。実験はドライバーが同乗の上、部分的に自動運転を実施する「レベル2」相当で行う予定。


(左から)佐川急便・枝川和弘取締役、セイノーHD・河合秀治執行役員、T2・森本成城CEO(最高経営責任者)

幹線輸送の効率化に取り組む佐川、セイノーHDの両社とT2がタッグを組み、運送に関するオペレーションノウハウと自動運転技術を掛け合わせ、新たな運送モデルを創造。2027年にレベル4自動運転トラックを活用した幹線輸送の実現を目指す。

実証実験は様々な条件下の公道で佐川とセイノー両社の荷物を運び、将来の事業化に向け、知見の獲得や改善点の洗い出しを図る。今後は自動運転トラックの幹線輸送実現に向けた協議会の設立も検討する。

実証概要
期間:2024年10月~2025年6月
場所:東京~大阪間
東名高速道路、新東名高速道路、伊勢湾岸道、名神高速道路、新名神高速道路、京滋バイパス
実証内容:トラックレベル4自動運転に向けた高速道路上での自動運転、貨物を積載した幹線輸送における自動運転の路線検証
※全ての実証実験はドライバー乗車の上、「レベル2」相当で行う

(藤原秀行)※いずれも3社提供

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