海外事業基盤の強化狙い
オカムラは7月16日、2021年に発行済み株式の70%を32億6300百円で取得、て傘下に収めたシンガポールのオフィス向けデザイン・内装工事会社DB&B Holdings(ホールディングス)に関し、残る30%も同日付で追加取得、完全子会社化したと発表した。同社との連携を強化し、海外事業の拡大につなげるのが狙い。追加取得額は60億6800万円。
オカムラは現行の中期経営計画で北米、中国、ASEAN(東南アジア諸国連合)を重要取り組み市場に設定。現地の有力事業パートナーとの提携・合弁やM&Aを通じ、各地域の市場に根ざした地産地消型の事業展開を図っている。
DB&Bはシンガポールに本拠を置き、中国やフィリピンにも展開する中堅のオフィス向けデザイン・内装工事会社。これまで手掛けた案件で多くの国際的な賞を獲得するなど、高い能力を有し、多くのグローバル企業や現地大手企業を中心とした優良な顧客基盤を所有している。
オカムラは中国・ASEAN市場でデザイン・内装工事分野の優良な事業基盤を構築し、両市場でオフィス家具のニーズを把握、戦略製品の開発・生産・販売につなげていくことを想定。DB&Bの買収を決めた。
DB&Bの23年12月期の売上高は5407万シンガポールドル(約80億円)、当期純利益は約520万シンガポールドル(約8億円)だった。
(藤原秀行)