ウェザーニューズ、2kmメッシュの高解像度で欧州の天気予報提供開始

15分ごと、配達時間算出などに活用見込む

ウェザーニューズは7月17日、気象データ提供・分析サービス「WxTech（ウェザーテック）」で、欧州の企業や欧州でビジネスを展開する日系企業向けに「2kmメッシュ欧州天気予報」の提供を同日開始したと発表した。

2kmメッシュ/15分ごとの細かさで、欧州全域の気温、気圧、湿度、降水量、降雪量、風向、風速、日射量などの予測データを提供する。

気象データのビジネス活用が進む欧州では、各国の気象機関よりも精度が高く、高解像度かつ高頻度な気象予測データが求められているのを踏まえ、独自の気象予測モデルを開発した。

各国の膨大な観測データを、AIを用いた独自の気象予測モデルに取り込むことで、欧州でも最高レベルの予報精度を実現。気温・風・日射量の予報精度は、欧州各国の気象機関と比べて10%程度、欧州中期予報センター（ECMWF）の全球モデルと比べて20%程度の精度改善を確認した。

通常、気象データの仕様は国ごとに異なっているが、新サービスは国によらず、均一なデータをAPIで容易に取得できるようにしている。

新サービスのデータは店舗の売り上げや来店客予測、デリバリーなどの配達時間算出、農作物の生育管理、家電製品とのデータ連携など様々な用途で活用できると想定。特に再生可能エネルギー最先端の欧州電力市場のニーズに応えるため、欧州の電力取引時間に合わせた15分ごとの日射量予測や、風力発電の風車の高さに合わせた地上100mや200mの風予測も用意している。

欧州の風速予測

欧州の気温予測

欧州の日射量予測（いずれもプレスリリースより引用）

サービス仕様

（藤原秀行）