オペレーターの不安全な操作を自動検出
豊田自動織機 トヨタL&Fカンパニーと富士通の両社は7月23日、トヨタL&Fの物流に関するノウハウと富士通のAIを生かした業務改善支援サービス「Fujitsu Kozuchi」を組み合わせ、国内で初めてフォークリフトやオペレーターの動きをAIがクラウド上で解析し、安全運転を評価するサービス「運転動画AI解析」を開発したと発表した。
トヨタL&Fが、IoTとクラウドの技術で顧客の物流現場改善を支援するサブスクリプション型のサービス群「FORKLORE（フォークロア）」の一環として展開する。
「運転動画AI解析」の利用イメージ
「運転動画AI解析」は、「Fujitsu Kozuchi」で安全運転評価業務の効率化と評価内容の平準化を図り、安全教育をサポートすることを想定。フォークリフトの旋回･走行や、フォークの動き、オペレーターの安全確認動作などを学習したAIが、ドライブレコーダー映像をクラウド上で解析し、オペレーターの不安全な操作のうち「走行荷役同時操作」「後進時指差し確認不良」「前後進切替時一時停止不良」「急旋回」を自動検出する。
不安全な操作は当該部分のみを抽出して閲覧できる上、各オペレーターの安全運転は、成績表として表示する。「運転動画AI解析」により、映像確認時間の削減やオペレーターの安全意識向上が期待できるとみている。
解析結果の閲覧画面 （不安全な操作の発生とその種類をアイコンで表示）
安全運転成績表 （不安全な操作の検出結果を種類別にスコア化）
（藤原秀行）※いずれも両社提供
