シーズメン、ゼアーの庫内作業録画ソリューション事業を取得

シーズメン、ゼアーの庫内作業録画ソリューション事業を取得

事業多角化図る、配送コスト最適化なども視野に

カジュアル衣料品販売店運営のシーズメンは8月8日、ゼアーが展開している倉庫内などの作業録画ソリューション「テモトル」に関する事業を8月9日付で取得すると発表した。取得額は3000万円。

テモトルは倉庫などの流通加工作業を録画、消費者から問い合わせがあった際、該当商品の出荷検品・梱包作業をワンクリックで動画確認できる。トラブルがあった場合にすぐ原因を分析できるため、サービスレベル向上や業務効率化につながると見込まれている。作業スタッフの不正行為も防げるとみている。

現状は開発途上としての運用ステージにあり、さらに機能が進化することが期待される。シーズメンは同事業を譲り受けることで事業の多角化を図る。

作業録画データの蓄積が進むことを踏まえ、ゼアーと共同開発を推進し、より先進的で高度なサービスに進化させていくことを視野に入れている。併せて、大規模な倉庫運営を擁する大手企業へのサービス提供も計画している。

併せて、ゼアーと協働し、作業録画ソリューションを他のアパレル事業者に向けたバックサービスとして提供する事業も始める。

将来はテモトルで撮影する膨大な作業録画データとAI技術を活用することにより、作業員の教育&評価と危険予知、配送コスト最適化、AIロボット活用による省人化・自動化につなげていきたい考えだ。

(藤原秀行)

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