都が用地貸し付け、27年中の稼働開始目指す
東京都は8月23日、東京港の大井水産物ふ頭の冷蔵倉庫群に関し、移転・再整備を促進すると発表した。
建設から40年程度が過ぎ、老朽化が進んでいるため、冷蔵倉庫群の整備・運営を担っている東京水産ターミナルに移転のための用地(都有地)を貸し付けることを決定。8月22日付で貸し付け契約を締結した。
大井水産物ふ頭の冷蔵倉庫群は年間輸入水産物のうち都内取扱高の4割、国内全体でも1割に相当する量を占めており、国内有数の大型流通拠点として首都圏の生活や経済活動を支えている。移転・再整備で重要な機能を継続できるようにする。
現在の東京都大田区東海から近隣の同区城南島へ移転。敷地面積は現状の約9.4haから約9.1haとなり、これまでは都営上屋を含む冷蔵倉庫5棟を運営してきたが、移転先では民間冷蔵倉庫2棟を建設する。
2025年2月ごろに東京水産ターミナルが移転先で新倉庫の建設を始め、27年中の稼働開始を目指す。
移転の概要(都ウェブサイトより引用)
新冷蔵倉庫のイメージ(東京水産ターミナル提供、都ウェブサイトより引用)
(藤原秀行)