首都圏で3000坪以上の物件カバー
賃貸用物流不動産データの分析システム「estie 物流リサーチ」などを展開しているestie(エスティ)とシーアールイー(CRE)の両社は8月29日、物流不動産マーケットに関するレポート「エスティ 物流マーケットレポート supported by CRE」の提供を開始したと発表した。
両社は6月にレポート作成で提携したと開示していた。
新レポートは首都圏エリアが対象で、3000坪以上の賃貸物流施設をカバー。2024年上期(2022年1月~2024年6月の四半期ごとのデータを記載)を対象に物流不動産賃貸マーケット調査を実施する。
2章構成となっており、第1章では首都圏エリアの稼働面積推移と募集面積推移の調査、空室率と募集賃料推移の調査といった、首都圏エリアのマーケット概要を分析。第2章では重回帰分析によって募集賃料と相関がある特徴量を分析し、有意な相関を確認できた建物形状(ランプウェイ/スロープ/ボックス)の特徴量とエリアの特徴量についての考察を行うなど、CREのマーケットに対する知見とestieのデータ分析の知見を組み合わせている。
今後は、四半期ごとのレポート提供を予定しており、調査対象エリアの拡大を図りながら賃料相関のある特徴量の深堀りや、募集賃料の将来予測などの調査を進め、レポートのコンテンツの拡充を図る。
■「エスティ 物流マーケットレポート supported by CRE」のコンテンツ例示
首都圏エリアの空室率推移:
上昇傾向であった空室率は、稼働面積の増加を受けて2024年第2四半期(4~6月)は低下。
首都圏エリアの募集賃料推移:
2024年第2四半期は、空室率が低下した一方で募集賃料は下落。今後の動向を注視。
首都圏エリアの空室率推移
首都圏エリアの募集賃料推移(いずれも両社提供)
(藤原秀行)