読売大阪、新聞折り込みちらし輸送車の空荷活用し兵庫・豊岡からピーマン輸送開始

読売大阪、新聞折り込みちらし輸送車の空荷活用し兵庫・豊岡からピーマン輸送開始

復路に搭載し姫路へ、10月末まで実施

読売新聞大阪本社は9月4日、グループで印刷を手掛ける読売大阪プリントメディア(大阪市北区)が、JAたじま(兵庫県豊岡市)管内で生産されたピーマンの輸送を同日開始したと発表した。

以前から新聞折り込みちらしを豊岡市まで運んでいたトラックを活用し、復路にピーマンを載せて兵庫県姫路市の市場まで輸送する。空きスペースを有効活用することにより、輸送時のCO2排出抑制を図る。

読売新聞大阪本社は2022年9月、農業に携わる人たちを応援し、持続可能な未来を考える「農プロジェクト」を開始。生産者や自治体、企業、大学などと連携した取り組みを展開してきた。

各地の農産物輸送の現場では、ドライバー不足が深刻化する「2024年問題」の影響により、輸送の遅れやコスト上昇が課題となっている。

読売新聞大阪本社は農プロジェクトの一環として、本社グループ会社の輸送車の空荷を活用した農産物輸送について関係者と協議、JAたじまと合意に至った。

今回の輸送は読売グループの読宣運輸(大阪府東大阪市)に輸送を委託。姫路市から豊岡市まで折り込みちらしを運んでいたトラックが、JAたじまの選果施設でピーマンを積み込み、姫路市などにある市場(姫路市大同青果、姫路中央漬物)へ週3回(月水金)、10月末まで輸送する。

JAたじまがこれまで委託していた事業者から読売新聞大阪本社グループのトラックの復路活用に切り替えることで、輸送コスト削減に加え、CO2排出量を輸送1回当たり約26kg(期間中合計約650kgム)抑制できるとみている。

(藤原秀行)

経営/業界動向カテゴリの最新記事