ドライバーの安全と安定した輸送をサポート
ナビタイムジャパンは9月9日、トラック専用カーナビアプリ「トラックカーナビ by NAVITIME」で同日、ルート検索時に運行ルート上の気象予報を考慮し、荒天が予想される場合にそのエリアを避けた迂回ルートを提案・ナビゲーションする「気象防災ルート検索」の機能を追加したと発表した。
トラックカーナビで継続的に取り組んでいる自然災害時の防災機能の第3弾として開発した。まずは、iOS向けアプリで先行対応し、Android OS向けアプリは9月下旬に対応を始める予定。
国土交通省が通達している「台風等の異常気象時下における輸送の目安」に沿った自然災害時の防災機能の開発を進めており、2021年9月には第1弾として「地点の気象警報情報」と「トラック防災手帳」を、2022年1月には第2弾として「防災チェッカー」と「防災ガイダンス」をそれぞれスタートした。
新機能はルート検索条件設定で「大雨を回避」をオンにしておくと、ルート検索の際、運行ルート上に30mm/h以上の大雨が予想される場合、そのエリアを回避するルートを自動的に提案・ナビゲーションする。
画面上で通常のルート検索結果との比較もできるため、迂回することによる所要時間や距離などの変化を確認して、気象防災ルートで運行するか、天候が回復するまで待機するか、などを判断する一助になると見込む。
ナビゲーション中も大雨情報をリアルタイムに考慮し、雨が強くなる予報となった場合はさらに迂回するルートを、雨が弱くなる予報となった場合は迂回せずに通常のより最適なルートを提案する、大雨に対応したリアルタイムリルート機能も搭載している。
(ナビタイムジャパン提供)
30mm/h以上の大雨は「台風等の異常気象時下における輸送の目安」で輸送を中止することも検討するべき大雨と位置付けられている。事前に気象状況を確認できるだけでなく、荒天の予想されるエリアを避けた迂回ルートを提案することで、災害を未然に回避してドライバーの安全確保を図る。
(藤原秀行)