事業強化へ安定した輸送体制確立狙い
セイノーロジックスは10月3日、同社としては初めて、インドに日本人駐在員を派遣することを明らかにした。
派遣先は同社のインド代理店を務めている大手NVOCC(非船舶運航事業者)GLOBELINK WW INDIA(グローブリンク)がチェンナイに置く本社事務所。セイノーロジックスのVOTAINER部営業課の山崎大我氏が10月7日(現地時間)から常駐する。
インドに日本人駐在員を派遣し、日本・インド間で安定した輸送を提供できる体制を確立し、よりきめ細かな対応を可能にする狙いがある。
山崎氏
インド国内の拠点(いずれもセイノーロジックス提供)
同社は8月、新たに関東・関西発ニューデリー向けの海上直行混載サービスを開始。新たな輸送ルート開拓などでトランジットタイムを最大16日短縮するなど、経済成長が続き物流ニーズも拡大しているインド事業の強化を図っている。今回の日本人駐在員派遣もその一環。
日本人駐在員が常駐するとの並行して、日本から定期的に社員が現地に出張し、インドへの理解をより深め、サービスの改良や品質向上を図る構えだ。
グローブリンクはインド国内に26拠点を展開、内陸輸送も得意としており、日本人駐在員派遣で同社との関係を強化したいとの思いもある。
(藤原秀行)