荷役近代化の父・平原直氏撮影の貴重な作品など3本
物流博物館は6月23日、昭和20~50年代の物流に関する映画の定例上映会を開催する。今回は以下の3本がお目見えする。
①「荷役近代化への道-現場人はいかに闘ったか-」(1966年、白黒28分)
戦後間もない時代の荷役現場の人々の姿を記録。人力による荷役作業から、初期の機械化実験に至る様子を描いた。「荷役近代化の父」と呼ばれる平原直氏が、主に昭和20年代に全国を回り撮影した貴重な作品だ。
②「新しい包装」(1964年、カラー19分)
昭和30年代半ば頃から進展した新しい包装の在り方を紹介。包装の近代化や標準化により、包装費や運送費が節減できることを強調。さまざまな実例を挙げながら、当時進行しつつあった包装革命の実際の様子を丁寧に描いている。
③「荷役は変る-第四集 システム化への道-」(1971年、カラー21分)
流通革新における荷役・輸送・保管・包装・情報などの部門別の改革から、個々の輸送技術の機能的な組み合わせ=システム化による効率化が求められる中、パレチゼーション、コンテナリゼーション、トレーラー方式などシステム輸送の基本となる作業方式について、さまざまな実例を挙げながら解説した作品。
時間は午前10時半、午後1時半、午後3時半の計3回。定員は各回30人。事前申し込みは不要で視聴は無料だが入館料(高校生以上200円、65歳以上100円、中学生以下は無料)が別途必要。問い合わせは同博物館まで(電話03・3280・1616)。
(藤原秀行)
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