阪急阪神エクスプレスグループ、ケニア・ナイロビに第二倉庫開設

阪急阪神エクスプレスグループ、ケニア・ナイロビに第二倉庫開設

3PL需要の増加に対応

阪急阪神エクスプレスは10月4日、ケニア現地法人のINTRASPEED ARCPRO(KENYA)(イントラスピード)が、同国の首都ナイロビで新たに倉庫を開設、8月1日に営業を開始したと発表した。

ナイロビ本社併設の倉庫はナイロビ国際空港から車で約10分のエリアに位置し、ナイロビエクスプレスウェイ出入口に至近。2つのICD(内陸のコンテナ蔵置場)からも近く、絶好の立地にあるサンフラッグ工業区(倉庫団地)に存在している。

現倉庫は各ICDやモンバサ港に到着した海上輸入コンテナのデバンニング・一時保管、ピース単位での入出庫ピッキングから検品、ラベリングを行う3PLのほか、保税エリアを利用した酒税や関税の支払いを据え置くための輸入前一時保税保管、海上から内陸国のウガンダ、ルワンダ、ブルンジ、タンザニア向け陸送に積み替えるクロスドックを主な業務として展開している。

他の海外現地法人にはないユニークなサービス機能として、ルーフ付き保税ヤードが近くにあるため、倉庫内で保管しにくい新車、背高の産業機械、建機などの輸入前一時保管にも対応している。

現倉庫が手狭となり、さらなる3PL需要の増加に対応するため、同工業区内に第二倉庫を新設することにした。

第二倉庫は現倉庫と同様、保管貨物はWMS(倉庫管理システム)で管理し、24時間CCTV、営業時間中の警備員の常駐など、貨物の保安、サービス品質の維持とセキュリティ対策に万全を期している。

イントラスピードは1999年2月発足。南アフリカ、ケニアに拠点を展開している。阪急阪神エクスプレスは2018年1月に出資して子会社化した後、アフリカにおけるビジネス展開を強化してきた。

今年8月の南アフリカ・ヨハネスブルグ第二倉庫に続く今回のケニア・ナイロビ第二倉庫、さらに今冬はダーバン支店・倉庫の移転拡張も予定するなど、ロジスティクス事業を中心としたアフリカ市場での強固な事業基盤確立を図る。

(藤原秀行)※いずれも阪急阪神エクスプレス提供

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