生協の宅配サービスで連携、離島地域の課題解決支援
船の自動運転技術開発を手掛けるエイトノットは10月29日、広島県大崎上島町と自動運航型旅客・貨物輸送サービス導入と効果検証などの業務に関して連携すると発表した。
同社が開発した自律航行プラットフォーム「エイトノット AI CAPTAIN」を既存船舶に実装し、町の協力を得ながら住民生活の利便性向上と持続可能な離島地域の交通インフラ構築を目指す。2025年1~3月にかけて試験運航をする予定。
「エイトノット AI CAPTAIN」は目的地への航行、障害物回避、離岸・着岸を自動化し、運航安全性向上、船員の労務負荷軽減などをサポートする。少子高齢化や人口減少が特に顕著な離島地域の課題解決にも貢献できると見込む。
導入地域の大崎上島町はフェリー運航時間外の交通手段が限られており、「エイトノット AI CAPTAIN」を活用した自動運航型旅客・貨物輸送サービスは、早朝や夜間の移動手段として地域住民の利便性を大幅に向上させられると見込む。
物流の面では、生協(生活協同組合ひろしま)と連携して宅配サービスを拡大し、商品を二次離島の生野島まで届けられるようになり、住民の生活環境改善につながるとみている。
(藤原秀行)