飲食店向け食品ECのラインナップ大幅拡充見込む
生鮮物流のIT化支援を手掛けるフーディソンは10月31日、三菱食品と業務用商品の連携に関する取り組みを始めたと発表した。
フーディソンが運営している飲食店向け食品eコマース「魚ポチ(うおぽち)」の商品ラインナップを大幅に拡充できると見込む。
同社は魚ポチを基幹事業として展開し、鮮魚を中心とした食材を飲食店向けに販売。現在はサービス売上高の97%を水産品が占めている。並行して、水産品以外の商品カテゴリ拡充を重点戦略の一つに掲げている。
システム連携と拠点間連動を講じることで三菱食品が保有する豊富な業務用商品基盤をフーディソンが在庫リスクなく活用できるようになる。
常温品を中心に約5000点の商品を魚ポチに追加する。生鮮品以外の品揃えが強化されることで、魚ポチの取扱商品数は現在の3000点超から8000点超まで2倍強へ増加し、これまで取り扱いが少なかった調味料や加工品、麺類などをワンストップで提供できるようになるため、一層の利便性向上につながると期待している。
ユーザーの飲食店は調味料、加工品、冷凍・冷蔵品などの多彩な商品をワンストップで調達できるようになり、仕入れコストの削減やメニュー開発の幅が広がると考えている。
利用可能なエリアは順次拡大していく予定。将来は三菱食品の持つ冷凍・チルド食品の魚ポチでの販売や、フーディソンが得意としている水産品の三菱食品への提供など、両社の強みを活かした相互連携を視野に入れている。
魚ポチの概要(フーディソン提供)
魚ポチは「日本中の産地をつなぎ食材と料理人の最高の出会いを」をサービスビジョンとして飲食店向けに全国の産地や中央卸売市場から仕入れた商品をインターネットを介して卸売りしている。
(藤原秀行)