監視システムに新機能、人材不足解消と新しい働き方改革をサポート
半導体などのソリューション提供を手掛けるマクニカ(横浜市)は11月1日、モビリティの自動運転化や遠隔制御化に取り組んでいる東京大学発のスタートアップ、ARAV(アラヴ、東京都文京区向丘)と協業し、建設機械・物流機器の遠隔操作が可能となる機能を追加したマクニカ製遠隔監視システム「everfleet」(エバーフリート)の提供を開始すると発表した。
時間や場所の制限を受けず、世界中のどこからでも建設機械・物流機器を遠隔操作できると見込む。建設・物流現場の人材不足解消を後押ししていきたい考え。
システム構成図
マクニカはこれまで、自動運転の社会実装を実現するため、自動運転車両の提供、安心・安全に運行するための技術支援や遠隔監視システム「everfleet」の提供など、自動運転のモビリティサービスに対応したシステム構築・実装に注力してきた。
新たに、「everfleet」をインストールしたPCに専用のコントローラーを接続し、既存の建設機械・物流機器に専用パーツを設置するだけで、誰でも簡単に運用を開始できるようにした。
everfleetによる建設機械の遠隔操作画面例
マクニカは今後もARAVと連携し、システム全体の改善、小型化などの検討を進め、さらに幅広い建設業・物流業の事業者に採用されるようにしたい考え。
(藤原秀行)※いずれもマクニカ提供