IHI、シンガポール研究機関とCO2原料の持続可能な航空燃料「SAF」商用化加速で連携

IHI、シンガポール研究機関とCO2原料の持続可能な航空燃料「SAF」商用化加速で連携

基本合意書締結、認証の早期取得など目指す

IHIは11月5日、グループのシンガポール法人IHI ASIA PACIFIC(IHIAP)がシンガポール科学技術研究庁(A*STAR、Agency for Science, Technology And Research)傘下の研究機関ISCE(Institute of Sustainability for Chemicals, Energy and Environment)と、10月24日付で環境負荷の低い持続可能な航空燃料「SAF」の合成技術における商用化加速に向け、協働を行うことをうたったMoU(基本合意書)に調印したと発表した。ました。


調印式に臨む(左から)Dr.NG Wai Kiong Executive Director of ISCE2、IHI・久保田伸彦常務執行役員技術開発本部長、IHIAP・小林広樹CEO(最高経営責任者)(IHI提供)

IHIとISCE2は,2022年度にSAFの合成技術に関する共同研究を開始。世界トップレベルの性能を持つSAF合成の新触媒開発にこぎ着けた。

さらに、新触媒を用いたプロセス検証のために小型スケールの製造試験装置を設置,技術開発を継続している。

MoU締結で両社は新たに,この技術の早期商用化に向け、SAF製造プラントのスケールアップ、製造したSAFの品質に関するASTM認証の早期取得,アジア・太平洋州におけるパートナー探索・事業機会の検討を共同で行う。

(藤原秀行)

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