現地のニーズを正確に把握、より迅速に動ける体制構築
引越業界を包括的に支援するサービス「HAKOPLA(ハコプラ)」を運営しているリベロは11月20日、LINEヤフーが事務局を務めている日本初の民間主導による緊急災害対応アライアンス「SEMA(シーマ)」に加盟したと発表した。
リベロは既に展開している、全国の引越会社が参加している「HAKOPLA災害支援ネットワーク」を通じて、引越会社ならではの社会貢献として「運搬協力」「保管スペースの提供」「物資収集・提供」などを手掛け、全国の復興活動をサポートする。
SEMA加盟によりHAKOPLA災害支援ネットワークは災害時における現地の正確なニーズの把握が可能となった。今後は情報共有を通じて、より効率的で迅速な支援体制を構築する。
緊急災害対応アライアンスSEMA(Sustainability Emergency Management Alliance)は、LINEヤフーが大規模災害時に一刻も早く、1人でも多くの被災者を救うことを目的とした災害支援の仕組み。
災害対応時の効率化と持続可能な支援活動を推進するため、民間企業と市民団体が連携し、災害支援を図るのが特徴。SEMAは平時から加盟各社が持つ物資・サービスなどをリストとして集約、災害発生時にはリストの内容を基に必要な物資・サービスを迅速に提供する。
一方、HAKOPLA災害支援ネットワークは全国約150社の引越会社が参加する「HAKOPLA」のプロジェクトとして2023年6月に発足。引越会社は、物流や輸送の専門家としての経験とスキルを活かし、災害発生時に貴重な人材・車両・スペースといったリソースを提供できるようにしている。
発足以来、都道府県の社会福祉協議会や一般社団法人などの要請を受け、災害支援を継続している。九州北部豪雨災害や能登半島地震では、物資提供や避難所への家電・家具の配布を担当した。
(藤原秀行)※いずれもリベロ提供