脱炭素化に貢献目指す
三井E&Sは11月26日、米国子会社のPACECO（パセコ）と、米国の港湾荷役会社International Transportation Service（インターナショナル・トランスぽーテーション・サービス、ITS）から、同国カリフォルニア州ロングビーチ港向けに、脱炭素促進のため、ニアゼロエミッション型タイヤ式門型クレーン（三井パセコトランステーナ）8基を受注したと発表した。
2024年2月に米国政府が発表した港湾におけるサイバーセキュリティ強化と米国沿岸警備隊（USCG）を通じて発表した重要な商業用港湾に配備されている中国製のクレーンに対するサイバーリスク管理対策にかかる指令文書公示後、三井E&Sとして初の米国向けの受注案件となった。
同社は1985年以降、ITSに岸壁用コンテナクレーン（三井パセコポーテーナ）約20基、三井パセコトランステーナ約40基を納入した実績がある。
今回の受注は23年に納入したクレーン5基と同型。米ロサンゼルス港とロングビーチ港が2030年までに全て荷役機械のゼロエミッション化を掲げる「Clean Air Action Plan」を進めていることへの対応の狙いもある。
三井パセコトランステーナ―（2023年納入、三井E&S提供）
（藤原秀行）
