10.16%まで買い増し、「業務上の連携推進へ発言力強化」の姿勢堅持
兵機海運は1月7日、富洋海運グループの堂島汽船が筆頭株主になったと発表した。
兵機海運によると、堂島汽船は2024年12月23日付で、議決権ベースで10.16%を保有。富洋海運の持つ2.11%と合計すると12.27%に達した。
堂島汽船も1月6日、関東財務局に兵機海運株式を買い増したと説明した変更報告書を提出していた。
堂島汽船は24年12月5日まで兵機海運に対してTOB(株式公開買い付け)を実施。富洋海運グループとして兵機海運と資本・業務提携交渉を進めるため、20%近くまで買い集めたい意向だったが、1.21%にとどまっていた。
堂島汽船はTOB終了後、兵機海運の株式を市場内で追加取得している。
堂島汽船は変更報告書で、株式を追加取得した理由について「(株式)発行者との業務上の連携を推進するための発言力を強化すること」と、これまでの説明を堅持している。
(藤原秀行)