ミルクラン方式にも移行しドライバーの労働時間年6割削減見込む
阪急阪神エクスプレスは1月8日、繊維専門商社のスタイレム瀧定大阪(大阪市)、阪急阪神ロジパートナーズと共同で、国土交通省の物流総合効率化法に基づく総合効率化計画の認定を12月3日付で取得、今年2月に可搬式輸送用ラックを活用した物流効率化の取り組みを始めると発表した。
これまで阪急阪神エクスプレスの倉庫(中継拠点)からスタイレム瀧定大阪が指定した複数の倉庫(保管拠点)へ阪急阪神ロジパートナーズがトラック複数台に積み分け、配送してきた。
「物流2024年問題」に対応するため、新たに開発した可変式輸送用ラックを活用して段積み輸送を実施し、積載率を向上させることに成功。中継拠点から各保管拠点に向けてトラック1台でミルクラン方式の配送に移行することで、ドライバーの労働時間を年間181時間、63%削減できる上、トラックの走行距離およびトラック利用台数の削減によるCO2排出量抑制(年間2.0t)が可能になるとみている。
可搬式輸送ラック(阪急阪神エクスプレス提供)
(藤原秀行)