最高時速40キロメートル、物流センターとの間を無人走行
欧州の自動車大手ボルボ・トラックスは6月13日、スウェーデン・イエーテボリ港でAPMターミナルが運営しているコンテナターミナルと近隣でデンマークの物流大手DFDSが展開している物流センターの間で、無人EV(電気自動車)トラック「Vera(ヴェラ)」を走行させると発表した。
ヴェラは2018年にボルボ・トラックスが独自開発した。限られたエリア内で反復した輸送に活用することを想定しており、今回のような港湾内などの近距離輸送に投入して物流業務の効率化に貢献したい考えだ。
物流センターでヴェラが輸出貨物を載せたコンテナを積み、同港の施設まで輸送する流れ。最高で時速40キロメートルを出すことができるという。ヴェラは無人で自律走行するが、集中管理システムでオペレーターが運行状況をリアルタイムで監視、安全に配慮する。
ヴェラによる輸送のイメージ(ボルボ・トラックス提供)
(藤原秀行)